HASTELLOY®およびHAYNES® 合金のホームページ

主な特徴

優れた高温強度

HAYNES® 282® 合金 (UNS N07208) は、高温構造用途、特に航空用および産業ガスタービンエンジンの高温構造部品用として開発されたガンマプライム強化型鍛造超合金です。この合金は、クリープ強度、熱安定性、溶接性および加工性の組み合わせにおいて、現在市販されている合金には見られないようなユニークな特性を有しています。この合金は溶接性を犠牲にすることなく、1200~1700 ℉ (649~927 ℃)の温度域においてWaspaloy 合金よりも高く、R-41 合金に近い優れたクリープ強度を有しています。

容易な加工

HAYNES® 282® 合金の高レベルのクリープ強度は、ガンマプライム強化相の体積比率が比較的低い条件で得られるため、(このように高いクリープ強度域の超合金において通常は問題となる)ひずみ時効割れに対して卓越した耐性があります。それに加えて、ガンマプライムの析出速度が遅いため、アニールしたままの状態でも優れた延性があります。その結果、HAYNES® 282® 合金は、優れた溶接性と加工性を示します。機械加工性は、Waspaloyに似ています。

熱処理

HAYNES® 282® 合金は溶体化処理した状態で供給されますので、その状態で容易に成形することができます。典型的な溶体化処理温度は、2050~2100 ℉ (1121~1149 ℃)の範囲です。部品加工後は、合金の強度を高めるために時効処理が必要です。処理条件は、標準の2ステップ時効処理は、1850 ℉ (1010 ℃) /2時間/AC(空冷)+1450 ℉ (788 ℃)/8時間/空冷ですが、特定の性能要件あるいは製造性に対して特性を最適化するために、別の熱処理方法を採ることもできます。

製品形態

HAYNES® 282® 合金は、箔厚さから断面が2インチを超える(> 50.8mm)厚さまでの厚板(プレート)、薄板(シート)およびコイル製品;直径0.03インチ(0.76mm)から9インチ(228.6mm)までの棒材(バー)と線材(ワイヤ)、直径4インチから20インチまで(101.6-508mm)の再鍛造ビレットとインゴット製品;そして、幾つかの標準サイズの継ぎ目無し(シームレス)および溶接パイプとチューブなど、あらゆる製品形態およびサイズで入手可能です。真空鋳造品も様々な用途で製造されており、多くの付加製造技術(AdditiveManufacturing)をサポートするための粉末製品も入手できます。

用途

HAYNES® 282® 合金の特徴は、燃焼器、タービンおよび排気セクション、およびノズル部品などの重要なガスタービン部品用途に適しています。一般的に用いられている加工方法には、シートおよびプレート加工、シームレスおよびフラッシュバット溶接によるリング加工、型鍛造、および棒材や厚板ブランク材からの部品の直接機械加工などがあります。産業用ガスタービンにおいては、HAYNES® 282®合金が、並外れたクリープ寿命と低サイクル疲労(LCF)耐性を必要とする燃焼器や尾筒、およびその他の高温ガス通路部品に対する性能基準を定めています。シールや耐熱ばねなどの自動車用ターボチャージャーの用途は、この合金の優れた高温特性の恩恵を受けます。HAYNES® 282®合金は、1400℉(760℃)において14.5 ksi(100 MPa)でのクリープ寿命が100,000時間を超えることが要求される先進超々臨界(A-USC)ボイラおよび蒸気タービン、超臨界CO2発電サイクル、および集光型太陽光発電プラントでの利用において、有力な候補合金でもあります。

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