HASTELLOY®およびHAYNES® 合金のホームページ

主な特徴

HASTELLOY® N 合金 (UNS N10003)は、Oak Ridge National Laboratoriesで溶融フッ化物塩の容
器材料として発明されたニッケル基合金です。 この合金は、1300〜1600℉(704〜871℃)の温度
範囲で高温のフッ化物塩に対して良好な耐酸化性を有しています。

2年間以上に渡る試験では、1300℉(704℃)以下の温度における溶融フッ化物塩中での
HASTELLOY® N合金の腐食量は、1年間当たり1ミル(25.4μm)未満でした。合金Nは高温でフッ化
物を含む環境中で最も有用であることが期待されます;しかも、この合金は腐食速度の表に示す
ように、様々な腐食性媒体中において他のHASTELLOY®合金に引けを取りません。この合金の腐
食試験サンプルが必要な場合は、Haynes International から提供いたします。ジルコニウム、ベリ
リウム、リチウム、ナトリウム、カリウム、トリウムあるいはウラニウムの溶融ハロゲン化物中でこ
の合金を試験することを特に推奨します。

HASTELLOY® N合金は空気中で良好な耐酸化性があります。これは、1800℉(982℃)以下の温度
で連続運転が可能であることを示しています。1900℉(1038℃)以下の温度で断続的に使用するこ
とも可能です。この合金に対しては、1200℉(649℃)以下の温度では識別可能な酸化は測定でき
ませんでした。

金属組織学的検査では、合金N中の元素は、1100〜1600℉(593〜871℃)の範囲では固溶体のま
までとどまっていることが示されました。引張試験では、1500℉(816℃)での長期間曝露に対して
脆化傾向は示されませんでした。合金Nは良好な溶接性を有し、容易に鍛造することができます。
熱間加工範囲は1600〜2150℉(871〜1177℃)です。この合金は押し出し加工して高品質の継ぎ目
なしチューブを、あるいは溶接して引抜きチューブを問題なく製作することができます。

HASTELLOY® N合金部品を熱間または冷間加工した後は、溶体化処理することを推奨します。 薄
板および厚板に対する溶体化処理は、[断面厚さが1/4インチ未満の場合は] 2150℉(1177℃)で浸
漬して空気中で急冷、あるいは[断面厚さが1/4インチ以上の場合は] 2165℉(1185℃)で浸漬し、
その後水冷して行います。

HASTELLOY® N 合金の注文に対しては、薄板、厚板、および棒の形態での提供することができま
す。

HASTELLOY® N合金の薄板、厚板、棒、ロッド、ならびに溶接および継ぎ目無し鍛造パイプおよび
チューブは、ASME ボイラおよび圧力容器基準 Section VIII の Case 1315 (特別規則)の要件に
従って建造される火なし圧力容器の構造に使用することが承認されています。合金Nは、1300℉
(704℃)以下の温度での使用が承認されています。設計データは本パンフレットに記載されていま
す。

記載されている特性データは代表値または平均値であり、保証値であると記述されている場合以
外は保証値と解釈してはなりません。

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