HASTELLOY®およびHAYNES® 合金のホームページ

主な特徴

優れた高温強度、低熱膨張特性、および良好な耐酸化性

HAYNES®242® 合金(UNS N10242)は、時効硬化時に長距離秩序反応により強度を引き出す時効
硬化型ニッケル - モリブデン - クロム合金です。この合金は、時効硬化状態で高い延性がありな
がら、1200~1300℉(649~704℃)以下では固溶強化型合金の2倍程度の引張およびクリープ強
度特性があります。242®合金の熱膨張特性は、他のほとんどの合金の熱膨張特性よりもずっと低
く、1500℉(816℃)以下では非常に良好な耐酸化性があります。他の魅力的な特徴には、優れた
低サイクル疲労特性、非常に良好な熱安定性、および高温フッ素およびフッ化物環境に対する耐
性などがあります。242®合金の進化型として、低熱膨張特性を有しているだけでなく、1400℉
(760℃)まで高い引張およびクリープ特性があるHAYNES® 244合金が開発されました。

HAYNES® 242®合金は、再鍛造ビレット、棒材、厚板、薄板、ワイヤー溶接製品の形態で、さまざま
なサイズで製造されています。 他の形態も、ご要求に応じて製造することができます。

用途

HAYNES® 242®合金は、航空および産業用ガスタービンエンジンのさまざまな部品用途に理想的
な特性を兼ね備えています。この合金は、シールリング、コンテインメントリング、ダクトセグメント、ケーシング、締結部品、ロケットノズル、ポンプ、およびその他多くに使用されます。化学プロセス産業においては、242® 合金は、当該環境への優れた耐性の結果として、高温のフッ化水素酸蒸
気を含むプロセスに使用されます。この合金はまた、高温のフッ化物塩混合物に対して優れた耐
性があります。242® 合金の高強度および耐フッ素環境性は、押出スクリューなどのフッ素エラスト
マープロセス装置で非常に役立つことも示されています。

新しい長距離強化メカニズム

HAYNES® 242®合金は、ユニークな長距離秩序反応により時効硬化強度を生み出し、それに
よって優れた延性を維持しながら、強度を非時効時の強度の基本的に2倍にします。 規則正
しいNi2(Mo,Cr)型領域は、数百オングストローム未満の大きさであり、電子顕微鏡を用いての
み見ることができます。

 

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透過型電子顕微鏡写真は、242®合金の長距離秩序領域(黒っぽいレンズ形の粒子)を示してい
ます。(写真は、Cincinnati 大学の Dr. Vijay Vasudevan のご厚意により提供されたものです)。
試料は、2012℉(1100℃)で溶体化処理し、1200℉(649℃)で100時間かけて時効処理しました。

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