HASTELLOY®およびHAYNES® 合金のホームページ

主な特徴

優れた耐酸化性

HAYNES® 214®合金(UNS N07214)は、ニッケル - クロム - アルミ - 鉄合金で、オーステナイト系鍛
造材料に対して最適な高温耐酸化性を提供すると同時に、従来の成形および接合が可能なように
設計されています。主に1750℉(954℃)以上の温度で使用することを目的とした214®合金は、これら
の温度で、ほぼすべての従来の耐熱鍛造合金をはるかに上回る耐酸化性を示します。これは、こ
れらの温度において酸化クロムのスケールよりもむしろ密着したAl2O3タイプの保護酸化スケールを
形成することに依るものです。1750℉(954℃)よりも低い温度では、214®合金は、酸化クロムと酸化
アルミニウムの混ざった酸化スケールを形成します。この混合スケールは、やや防護性は劣ります
が、それでも最良のニッケル基合金に等しい耐酸化性を214®合金に付与します。214®合金が形成
する、より高温のAl2O3タイプのスケールは、また、浸炭、窒化および塩素を含んだ酸化環境での腐
食に対する優れた耐性をこの合金に与えます。

加工

HAYNES® 214®合金は、中間温度での熱処理による時効硬化を意図した多くの高アルミ含有ニッケ
ル基合金と同様に、1100〜1700℉(593〜927℃)の範囲の温度で曝露された場合、第2相であるガ
ンマプライム(Ni3Al)を形成し、その結果、時効硬化します。これにより、214®合金は、高い応力がかかった状態で高度に拘束された溶接部品が、中間温度領域を通ってゆっくりと加熱されると、ひずみ
時効割れを起こし易くなります。この問題を回避するための鍵は、適切な部品設計によって溶接拘
束を最小限に抑えること、および/または加工後の熱処理(または最初に使用する時の加熱)時
に、1100〜1700℉(593〜927℃)の温度領域を急速に通過するように加熱することです。

上記の考慮すべき事柄を除けば、HAYNES® 214®合金は良好な成形および溶接特性を示します。こ
の合金は、2100℉(1149℃)の温度で十分な時間保持し、部材全体がこの温度に達すれば、鍛造、あ
るいは熱間加工することができます。この合金の室温引張延性も十分に高く、冷間加工によって成
形できます。冷間加工または熱間加工した全ての部品は、最良の特性バランスを回復させるため
に、アニールして急冷する必要があります。

この合金は、ガスタングステンアーク(TIG)、ガスメタルアーク(MIG)、またはシールドメタルアーク(被覆アーク溶接棒)溶接などの様々な溶接方法によって溶接することができます。

熱処理

HAYNES® 214®合金は、特に指定されない限り、溶体化処理した状態で提供されます。この合金は、
通常、2000℉(1093℃)で溶体化処理され、最適な特性にするために急冷または水冷されます。溶体
化処理温度以下の温度での熱処理は結晶粒界に炭化物を析出させ、1750℉(954℃)以下での熱処
理はガンマプライム相を析出させます。このような低温での時効硬化処理はお勧めできません。

用途

HAYNES® 214®合金は、酸化やスケールの剥離に対する耐性が最大限に必要とされる、比較的低
応力の高温酸化環境での使用に非常に適した特性を兼ね備えています。そのような環境への耐
性は、強度の制限が適用される可能性がありますが、2400℉(1316℃)に達する温度まで持続しま
す。用途には、メッシュベルト、陶器やファインチャイナの焼成用トレイや器具などを使用する”ク
リーン焼成”、電子機器や工業用セラミックスの熱処理などがあります。ガスタービン産業において
は、214®合金は、箔で構成するハニカムシール、燃焼器のスプラッシュプレート、およびその他の
耐静的酸化性が必要な部品に使用されています。自動車産業においては、触媒コンバーター内
の部品に214®合金の用途があり、軍用車両の補助ヒーターのバーナーカップ材料としても使用さ
れています。工業用加熱装置市場では、耐火材のアンカー、炉のフレームフード、塩化化合物を
処理するための回転式煆焼炉などの高度に特殊な用途に214®合金が使用されています。また、
病院廃棄物焼却施設の内部部品などの、塩素を含んだ高温環境で使用する部品にも使用されて
います。

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